【2023年ラグビーW杯】各ポジション解説

Hej!!Sandorcaです。

2023年9月8日から4年に1度のラグビーワールドカップが開催されます。
ワールドカップを観る人も観ない人も、コアなファンもにわかなファンもラグビーを楽しめるような記事を書いていこうかなと思っています。
とりあえず、モチベーションが続く限りは書いていこうかと笑

今日はラグビーのポジションの解説をしたいと考えています。
ラグビーは15対15でやるスポーツなので、ポジションも15個あり、ちょっと多いですが、なるべく分かりやすく解説していきたいなと。
あくまで私の見解なので、いやちげーし!!って部分もあるかとは思いますが、生暖かい目でみていただければと存じます。

サッカーや野球、バスケもかな?背番号は自由に決められていると思いますが、ラグビーにおいては背番号=ポジションとなります。

1.ポジションの概要

ポジションを図解化するとこんな感じです。
また、似たようなポジションをグルーピングした名称もあり、実況や解説で見聞きすることがありますので、そちらも記載しています。

FW(フォワード):1〜8
→Front Low(フロントロー):1、2、3
→1:ルースヘッドプロップ
→2:フッカー
→3:タイトヘッドプロップ
→Second Low(セカンドロー):4、5
→4:左ロック
→5:右ロック
→Back Low(バックロー):6、7、8
→6:ブラインドフランカー
→7:オープンサイドフランカー
→8:No.8(ナンバーエイト)

BK(バックス):9〜15
→HB(ハーフ団):9、10
→9:スクラムハーフ
→10:スタンドオフ(海外ではフライハーフ)
→Front Three(フロントスリー):10、12、13
→10:スタンドオフ(海外ではフライハーフ)※HBと被っていますが記載
→12:インサイドセンター
→13:アウトサイドセンター
→Back Three(バックスリー):11、14、15
→11:左ウィング
→14:右ウィング
→15:フルバック

2.FW(フォワード)って?

多くの皆さんがイメージするラグビー選手がFWだと思います。見た目はヒグマとかゴリラとかですかね。縦にも横にも大きい人達です。
スクラムを組んだり、ラインアウト(サッカーのスローイングの様なもの)をしたり、肉弾戦で戦ったりが主な仕事ですが、現代ラグビーではバックス的な素養を求められること多く、2019年のラグビーワールドカップではスクラムハーフに次いでパスをしているのがフロントロー、次点でセカンドーになります。スクラムやラインアウトでみんなで居残り練習をしたりするので仲間意識が強く、飲みに行くのも食事に行くのも遊びに行くもの大体一緒です。
悲しいですが、メディアで騒がれるような正統派イケメンはあまりいません・・だって、肉弾戦が主戦場だから経年劣化で顔がぼっこぼこになるだもの・・
はい、ただの僻みです。すみません。

2−1.ルースヘッドプロップとタイトヘッドプロップ


背番号は1番と3番。
動物のイメージでいうとサイとヒグマですかね。
正式名称はルースヘッドプロップとタイトヘッドプロップですが、解説などではプロップと一括りにして説明されることが多いです。
スクラムの最前線で身体を張り、ラインアウトで下から大男を持ち上げ、ディフェンス硬いところに突っ込んでいったり、逆にスタンドオフボールを散らしたりとチームの縁の下の力持ちです。
ちなみにルースヘッドとタイトヘッドに意味合いですが、スクラムを組んだ際に、ルースヘッドプロップは左側に人がおらず、逆にタイトヘッドプロップは相手のルースヘッドプロップとフッカーに挟まれる形になるのでタイトヘッドと呼ばれています。
タイトヘッドは逃げ場がないため、本当に本当に身体の強さが要求されるポジションです。
15個あるポジションの中で最も過酷なポジションであり、1試合で4キロ痩せたという記録もあり、フルタイムで戦う事は稀で、早いと前半で交代します。
また、スクラムはとても繊細な作業なので、膝の位置が1cm高いだけで押されたり、足の位置が1mm違うだけで押し返せたりするようです。
だからなのか、綺麗好きで几帳面な人が多い印象です。見た目のイメージ通り食通で部分もあり美味しくて安いお店をたくさん知っていたりもします。

2−2.フッカー


背番号は2番。
動物のイメージでいうとオラウータンですかね。
プロップと同様に縦にも横にも大きい選手が多いですが、ラインアウトのスローイングやロングパス、キックを使いこなしたりと何でそんなこと出来るの?!ってくらい器用な選手が多いです。
特にスローイングでは、チャンスの時にフッカーのスローイングがミスしてしまうとスタジアムとチームメイトからため息が出たりするので強心臓も求められるポジションです。
また、スクラムでは両サイドにプロップ、後ろから両ロックから押されながらスクラムの力を相手に伝える必要があるため、人当たりが良く賢い人多い印象です。
かなり細かい解説になりますが、スクラムを組む時プロップはスクワットの姿勢(力を最大限伝えられる姿勢)を取れるの対して、フッカーは足を前後にしなければならず、ある意味不自然な姿勢で力を伝えないといけないのでかなり高度なオペレーションが求められます。スクラムを観る機会があれば、ぜひフッカーの足の位置に注目してみて下さい。

2−3.ロック


背番号は4番と5番。
動物のイメージで言うとキリンですかね。
チームで1番背が高く、ラインアウトはキックのキャッチなどの空中戦で力を発揮します。世界のロックはもう2mがスタンダードになっていて体型はNBAやバレーボールの選手のような選手もちらほらいます。
Sandorcaはちょっとだけロックの経験がありますが、個人的な見解だと1番過酷なポジションです。
スクラムを全力で押してからすぐに走って次の攻撃に備えないといけないし、ラインアウトではキャッチのミスは許されず、肉弾戦の最前線で常に身体を張っているの試合後の疲労感は1番ありました。
最近はパスも求めれているし、ラインアウトでは一般的にロックがサインを決めて相手を出し抜いたり、ディフェンス時は相手のロックの思考を読んでスティールしたりするので、頭も身体もフル回転なポジションです。
ラグビー王国のニュージーランドでは、男の子はロックのような男を目指せと言われるくらいに大変なポジションです。
朴訥でお酒好きな選手が多い印象です。飲んで暴れるという訳ではなく、自宅で映画を見ながら淡々の焼酎の水割りを飲んでいたら1升空いてしまったって感じの人が多いです。
ただ、怒ると1番怖いのでイジる時は気をつけましょう。

2−4.フランカー


背番号は6番と7番。
動物のイメージで言うとヘビですかね。
一撃必殺のタックルでゲームの流れを変えたり、相手のボールを奪い返すジャッカル、相手からボールを奪われないように戦ったりと肉弾戦のスペシャリストです。
以前は、ボールの近くにフランカーを配置する事が多かったですが、現代ラグビーではグランドの外側にフランカーを配置しミスマッチを作る戦術が主流となっているので足の速さや身体の強さも求められるポジションです。
主な仕事がタックルやジャッカルになるため、頭のネジが外れているというか、そもそもネジ穴がない選手が多い印象です。
現代ラグビーにおいては、花形ポジションでFWの中で1番自由なポジションかもしれません。故に自分の個性が出しやすく、タックルに特化した選手やアタックに特化した選手など特徴的な選手がいるものフランカーの特徴です。

2−5.No.8(ナンバーエイト)


背番号は8番。
動物のイメージで言うとシャチですかね。
チームの中で、最もアスリート能力が高くスキルフルな選手が多いポジションです。
サッカーで言うと体重110kgでハーランドみたいな身体能力の選手が多いですかね。
役割はロックとフランカーの1人2役と考えていただけると良いと思います。
更にスクラムでは8人をまとめるためにリーダーシップを発揮したり、バックスと連携しながらアタックやディフェンスを行なったり、キックのカウンターで揃ったディフェンスに単独で突っ込んでいって突破を試みたりもします。
チームのまとめ役になることが多いので、組織のバランス感覚に優れた人格者って感じの人が多いです。
ただ、フランカー的な素養があるので頭のネジがぶっ飛んでいる部分も多少ある人が多いかな。

3.BK(バックス)って?

華麗なパス・キック・ラン・ステップ、時に荒らしくコンタクトをしトライを魅せる。それがバックスです。
ラグビー選手でイケメンと言えば99%バックスの選手になりますね。
イケメンだからバックスなのか、バックスだからイケメンなのか・・・羨ましい限りだぜ。
ただし、バックスはフォワードに比べてミスが失点に直結しやすく、またミスが目立ってしまいます。
そのため、1人ひとりの責任はフォワードに比べて大きいです。
ですので、ミスをしてもすぐに立ち直れるメンタルの強さが求められます。

3-1.スクラムハーフ


背番号は9番。
動物のイメージで言うとラーテルですかね。
主にスタンドオフやFWへ素早く正確なパスをするのが仕事です。
チームの中でクイックネスが優れた選手が担うことが多いですが、現代ラグビーでは両足での長短のキックスキルを求められています。
性格は勝気な人が多く、昔は味方のFWのお尻を蹴飛ばして走らせたり、相手のチームが不当なプレーをしたら真っ先に喧嘩を売りに行く様な気質を持っている人が多いです。
スクラムハーフのプレーの特性上、身長の低い人でも世界で戦えるポジションのひとつですが、あえて高身長の選手を配置して9人目のFWとして活躍させる戦術も存在しています。
一般的にラグビーの司令塔というとスタンドオフを指す場合が多いですが、ヨーロッパの特にフランスではスクラムハーフを司令塔に置くことが多く、Sandorca的にも司令塔の素養がある人がスクラムハーフになるとチームのプレーがうまく回る印象を持っています。また、サッカー用語で言うところのインナーラップのフォローコースを取ることが最近は一般的になっているので、ウィングからインサイドのパスを受けてトライを多くしている場面も多く、影のトライゲッターでもあります。

3-2.スタンドオフ


背番号は10番。
動物のイメージで言うとカラスですかね。
チームの中で最もラグビーIQが高く、2手3手先を読んでプレーを選択しチームを勝利に導く司令塔です。
ラン・パス・キックを高水準で求められる他に、チームの最終的なディシジョンメイク(意志決定)を担うことが多いです。
チームの自分以外の14人に動きや配置の指示を飛ばし、常に相手の嫌がるプレーを選択しつづける必要があります。
また、グランド全体を見渡してスペースを見つけ出す能力も必須となります。
スタンドオフの良し悪しはチームの良し悪しに直結するポジションになりますので、プレーであると同時にコーチング能力も高い水準で求められます。
人を使うことに長けているので、お願い上手だったり、王様気質な人が多い印象です。

3-3.インサイドセンターとアウトサイドセンター


背番号はインサイドセンターが12番、アウトサイドセンターが13番です。
動物のイメージで言うとインサイドセンターがタコ、アウトサイドセンターは猪ですかね。
センターは、フランカーと同様に選手の個性が出やすいポジションなので、例えが難しいですね・・。
特にインサイドセンターは、スタンドオフの司令塔的なプレーをする人と、後述するアウトサイドセンターのようなペネトレイト(突破役)をする人の2つに分けられると私は考えています。
それはチームの選択した戦術によるので、監督が変わるとインサイドセンターの役割は大きく変わります。
そのため、マルチタスクにすぐれたタコに例えてみました。
アウトサイドセンターは、バックスの中で突破役を任されることが多く身体が強い人が多いので猪です。
また、ウィングへのラスパスを通すことも多く、ラストパサーとしての側面も持っています。
両センターともにバックスの中で1番タックルをするポジションなので、マストで身体の強さを求められる過酷なポジションです。
センター一概にこんな人が多いというのは言えませんが、ディフェンス時に相手のサインプレーを瞬時に解釈してタックルをするので、勘が良い人が多いかなと思います。

3-4.ウィング


背番号は11番と14番です。
動物のイメージはチーターですかね。
チームの中で1番足が速く、みんなで繋いだボールを最後に受け取ってトライをする責任重大なポジションです。
変幻自在のステップで相手を翻弄しながら、スピードで相手をぶち抜く姿はとてもカッコいです。
現代ラグビーでは、ハイボールを相手と競ることが多いので、高いキャッチングスキルも求められています。
また、最近ではディフェンスシステムがかなりしっかりしていきており、アタックのスペースが少ないので、あえてフィジカルに優れた選手を配置して突破を試みるのが主流になってきています。
ただ、フィジカルモンスター集団の南アフリカが身長170cmちょっとで体重80kgないくらいのウィングを配置して、キレキレの動きでディフェンスを切り裂いたりもしているので、各国のウィングに注目してみるのも楽しいかと思います。
後ね・・本当にウィングはイケメンが多いのよ。スタイルも良いし、性格良いし、ちょっと天然ボケなのも絵になるし、もう神に愛されてんじゃねぇかっていう人が多い印象です。
ぷらすで、経営者になってる人がけっこういるんよね。スクラムハーフとかスタンドオフが経営者になるのは分かるんだけど、ウィングの人が多いのは個人にちょっと不思議。

3-5.フルバック


背番号は15番です。
動物のイメージはハヤブサですかね。
フルバックは基本的に孤独なポジションです。
ディフェンス時には、ディフェンスラインから外れて後方に位置し、相手のキックに備えて常に配置を整えています。
周りに人がいないので、目線的には遠くの方でなんかやっているなぁ〜て感じになります。
ただ、いざディフェンスラインを突破されてしまったら自分の後方には誰もいないので、高いディフェンス能力が求められます。
派手なタックルではなく、必ず止めるタックルですね。
また、アタック時にはエキストラマンとして相手のディフェンスにカオスをもたらすポジションです。
スタンドオフと同様に2手3手先を読んで、適切なタイミングでアタックラインに参加し、突破を試みます。
チームの裏司令塔として動くことも多く、スタンドオフとフルバックを兼務している人も多いです。
全員が全員ではないですが、独自の世界観を持っている人、天才肌な人が多いですね。血液型でAB型みたいな人です。
プレッシャーに強く、ちょっとのことでは動じない胆力をもっている人も多いです。

4.センターライン

あまり解説で取り上げられることは少ないですが、フッカー・No.8・スクラムハーフ・スタンドオフ・フルバックを指す言葉です。
この5つのポジションはチームのディシジョンメイク(意志決定)を担うことが多いので、強いチームには良い選手をセンターラインに配置していることが多い。
ディシジョンメイクは一見する目立つものではないので、分かりにくですが頭の片隅に置いておくとよりラグビーが楽しめるかと思います。

5.おわりに

結構長文になってしまいましたね。
最初にも書きましたが、上記の内容はあくまで私の見解でチーム戦術によって求められるスキルだったり、プレースタイルも変わってきます。
そういった違いも楽しみながらラグビー観戦を楽しんでいただければと思います。
次は何を書こうかな・・ちょっと考えないと。

それでは、また。
Fight for Liberty

P.S
ラグビートリビアを1つ。
日本のラグビーの競技人口は約30万人で世界6位の多さ。結構意外ですね。

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